◆好き好き虎徹さん!◆ 






インタビューを長時間受けていたからか疲れた。
「バニーちゃん、疲れたぁ…」
帰りがけ、バイクに乗ってそう言ってみると、案の定バニーがにっこりと笑って俺の頬にキスをしてきた。
「分かりました虎徹さん、寝てて良いですよ?今日も僕の家に泊まりましょうね?」
「じゃあ寝てる。起こしてくれよな?」
と言ったけれど、まぁ起こしてもらわなくても済んだ。
なんて言ってもバニーが何でもやってくれるからな。
次に起きた時には既にバニーのマンションに着いていて、俺はソファの上に寝かされていた。
香ばしい匂いがする。
「バニーちゃん、何作ってんの?」
「あぁ、虎徹さん起きましたか?今、夕食にパスタ作ってますからね、もうちょっと待っててください」
バニーが駆け寄ってきて、俺の額にキスをする。
ちゅっとキスをして、頬を染めてにこっとしてそれからキッチンへ戻っていく。
ソファでだらだらしていたら、食事が運ばれてきた。
俺の前にテーブルを置いて、そこにパスタとワイン、サラダにスープが並ぶ。
「食べないんですか?」
俺の隣に座ってパスタに手を付けようとしたバニーが、俺がぼんやりしているのを見て顔を覗き込んできた。
「うー、なんか身体動かすのだるくてさ…」
「それはいけませんね、じゃあ僕が食べさせてあげます」
パスタがくるっとフォークに巻かれて俺の口元に差し出される。
「はい、あーん、して?」
言われた通り口を開けると、熱々のパスタが口の中に入ってきた。
香辛料が利いていて美味い。
もぐもぐと咀嚼すると、それを見てバニーがにこにこした。
「スープもどうぞ?」
冷たいかぼちゃのスープだ。
ひんやりした味が美味しくてごくりと飲み込むとまたスプーンが差し出される。
俺は自分の手を何も動かさないで食事を終えた。
バニーがてきぱきと片付けているのを横目に欠伸をする。
「ふぁぁぁ…」
「虎徹さん、眠いですか?」
「ん、ちょっと…」
「じゃあ、お風呂入りましょうね?」
バニーの指が俺のネクタイを解き、シャツのボタンを外してくる。
ボトムも引き抜かれて全裸になると、バニーに抱き上げられた。
「はい、じゃあ、お湯出しますから、虎徹さんは目を瞑っていてくださいね」
暖かなお湯が降り掛かかってきてバニーに丁寧に身体を洗われる。
気持ち良くてうとうとしているうちに風呂から出してもらって、髪もドライヤーで乾かしてもらった。
風呂場では歯も磨いてくれた。
全裸のままベッドへ運ばれる。
勿論お姫様抱っこだ。
俺はなんにもしなければ一歩も歩いてない。
「虎徹さん、寝る前に、…抜きましょう?」
バニーのしなやかな指がそっと俺のペニスに絡まってきた。
絶妙に扱かれてソコがすぐにむくむくと頭を擡げる。
あー気持ちイイ。
うっとりしていると、ぱく、とペニスがバニーの口に咥えられた。
熱い口腔内でねっとりとねぶられて、夢見心地になる。
気持ち良くて、たまらない。
「虎徹さん、イっていいですよ?」
バニーに言われるまでもなく、俺はあっけなくイっちまった。
バニーがごくっと俺のザーメンを飲み込む。
そのまま眠ってしまいたいなぁと思っていたが、バニーがもじもじと俺を覗き込んできた。
「虎徹さん、大好き。……しても、いいですか?」
「あ゛ー、…いいぜ?」
ぼやっとしたまま答えるとバニーがぱぁっと顔を明るくした。
いそいそと俺の足を広げ、アナルに丁寧にジェルを塗り込んでくる。
たっぷり濡らした指をすっとアナルに入れて、前立腺を擦ってくる。
最近すっかり上手くなったバニーのテクに俺はすっかり蕩けちまった。
気持ち、すごくイイ。
「あっ……あ、バニ、ちゃん、そこ、もっとッ」
「虎徹さんのここ、すごく可愛い。愛してます」
「あーっ、な、んか、いつもより、いいかもっ」
「本当ですか?嬉しいです、虎徹さん」
擦り上げられて目の前がちかちかする。
足を大きく開いてもういいからって感じでバニーを誘うと、バニーが嬉しそうに自分のペニスを押しつけてきた。
いつ感じてもでけぇ。
これが自分の中に入るのかって思うと、ぞくぞくする。
「虎徹さん、行きますよ…!」
バニーが俺のペニスを再度掴んで扱きながら、ずずっと体内を貫いてきた。
あー…気持ちよくてたまらねぇ。
全く痛くねぇし。
歓迎するようにバニーの動きに合わせて腰を振ってやると、バニーがこれ以上ないほど幸せそうな顔をした。
「虎徹さん、好きっ、大好き虎徹さん、虎徹さん虎徹さん!」
俺の名前を連呼して感極まったように顔を赤くして動き始める。
セックスをした当初に比べるとテクも格段に上がって(学習能力がハンパじゃねぇからな)、俺のイイ所ばかり的確に突いてくる。
「ひぁっ…―あっ、バニちゃんっ、そ、こっ…もっと、――、すっげ、イイっっ、あ、あっあっ!」
「ぼ、くもすごくイイですっ、虎徹さんっ、大好きっ、大好き虎徹さんっっ!」
蕩けそうな顔をして、目元を真っ赤にして、瞳を潤ませてそう言いながら、俺を激しく揺さ振ってくる。
あー、気持ち良くて、どうにかなりそう。
もう、ダメ…。










いつの間にか失神していたらしい。
気がつくと俺は綺麗に後始末をされて、相変わらず裸ではあったがボクサーパンツは穿いていて、そしてバニーの腕の中に収まっていた。
俺が覚醒したのに気付いたのか、バニーが緑の瞳を細めて囁いてきた。
「大丈夫でしたか、今日は疲れていたのにごめんなさい、虎徹さん…」
「…いいって、それより、もう寝ようぜ?」
「はい、今日も朝からずっと一緒に居られて幸せでした。…虎徹さん、愛してます。おやすみなさい…」
ちゅっとキスされる。
あー、そういえば今日はあんまりディープキスしてなかったか、と思って俺が唇を押しつけると、嬉しげに舌が入り込んできた。
ぬめぬめと絡み合わせて、唾液を飲み込む。
バニーの手が俺の頭を撫でてくる。
「あー、おやすみ…」
夢うつつでそう言うと、バニーにふんわりと抱き締められた。
「おやすみなさい、僕の虎徹さん。大好き虎徹さん、虎徹さん、好き、大好き。…ずっとずっと一緒ですよ?明日の朝も僕が全部支度しますからね。…虎徹さんは寝ていてくださいね?」
「ん、…」


ちゅ、っと寝る前にキスを何回もされたような気がしたが、俺はそのまま寝入ってしまったのだった。





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