跡部はゆっくりと手を下ろし、制服のズボンのベルトをかちゃ、と外した。
ごくり、と真田の喉仏が動くのを見て、瞳を細め、瞬きをしてくす、と笑う。
ジッパーを下げ、穿いていたボクサーパンツ越しに、布地の上から勃起した性器を手でなぞる。
膨らんだ形のままになぞり先端を擦ると、そこに黒い染みが広がっていく。
「してみたくねぇ? 俺の、ここ……」
跡部は真田が自分を瞬きもせずに見つめているのを見て、嬉しげに笑った。
笑いながらズボンを下げ、足から抜き取ってソファに放り投げる。
ボクサーパンツを、ゆっくりと降ろしていく。
真田が食い入るように見つめているのが楽しい。
ぞくぞくする。
手塚の時もぞくぞくしたが、今はそれ以上かも知れない。
なにしろ、相手は中学最強と言われている真田なのだ。
行動も手塚以上に堅いだろう。
その真田と……と考えただけで、ペニスが疼いた。
真田の股間が大きく膨らんでいるのを視界の端に捉えながら、跡部はボクサーパンツを脱ぎ捨てた。
ゆっくりと足を開き、自分のペニスを見せつける。
「…………」
真田の喉仏が更に大きく上下する。
「ここに、お前の、入れてくれよ…」
足を広げ、ソファの上で折り曲げて、跡部は、真田の目に自分の尻が見えるようにした。
「男同士だと、ここ、使うんだぜ…? 知ってるだろ?」
足を広げて尻の肉を左右に指で分け、尻の穴が真田の目に入るように尻を突きだしてみせる。
「……あ、とべ…」
低い響く美声が、掠れて情欲に上擦っていた。
「すぐに入れても、大丈夫だぜ……?」
真田が食いつくように見つめているのを、顎を突き出して見下ろすように眺めながら、右手の人差し指を口に入れて唾液でべとべとにすると、ゆっくりとアナルに埋め込んでいく。
周囲の襞が引き連れ、微かに痛みが走ったが、すぐにそこは指を飲み込んで、ゆるやかに蠢いてきた。
唾液が馴染んで、入り口が少しずつ緩んでいく。
「……来いよ…」
立ちすくむ真田にもう一声かけると、それがきっかけになったのかに、真田がごくり、と唾を飲み込んで、跡部に近寄ってきた。
目の前まで来ると、ちょうど跡部の目線の所に真田の盛り上がった股間が来た。
「すげぇな…」
自分の尻にあてていた左手を伸ばして、真田のジャージのズボンを下着もろとも引き下ろす。
真田のそこは、布地の中から飛び出るようにそそり出てきた。
腹に着くほど反り返り、長く太い竿の部分に浮き出た血管がびくびくと脈打っている。
えらのはった雁首を思わず息を詰めて眺めると、大きな頭からとろり、と熱い先走りが垂れてきた。
(さすが、真田だぜ……)
とても中学生とは思えない発育ぶりだ。
手塚も大きかったが、真田のは大きさに加えて成熟度が段違いだった。
ズシン、と甘くペニスが疼き、指を埋め込んでいたアナルがひく、と収縮する。
すぐにでも、欲しい……。
こんな凄いヤツが入ったら、どんな感じだろう。
-------ぞくぞくした。
吸い寄せられるように顔を上げ、真田のペニスに舌を伸ばす。
「ぅ……」
ぱっくりと咥えて、先端から溢れ出た苦み走った液体を舌で舐め取ると、真田がびくっと身体を震わせて微かに呻いた。
その声がまた股間にダイレクトに響いて、跡部はペニスが痛いほど張り詰めるのを感じた。
下半身が熱く滾っているのが分かる。
(こんなに興奮しちまってどうする…)
などと頭の片隅で少々考えたが、それよりも目の前の快感の方が遙かに跡部を凌駕した。
「っん……」
喉の奥まで太い肉棒を飲み込み、顔を上下に動かして、舌でざらりと裏筋を擦り上げる。
「あと、べ……ッ」
どこか苦しげな声で呟いて、真田が息を飲んだ。
不意に髪をがっと掴まれて、引っ張られ、
「うぐ……ッッ!」
喉奧まで突き込まれて、噎せて身体を激しく震わせる。
「あ、あぁ、すまん…」
「い、いいって……それより、真田…」
真田を咥えながら自分の方も指を2本入れて中を掻き回していたせいで、すっかりアナルの方も解れてきた。
「こっちに……入れろよ…」
濡れた唇を離し、唾液を滴らせたまま上目遣いに真田を見上げてふっと笑い、ゆっくりと足を大きく開いていく。
色の薄い陰毛の中からそそりたつ桃色のペニスと、その下のぱっつりと張り詰めた双球、更にその下のサーモンピンクの入り口が、ひくひくと蠢いて真田を誘った。
「…………」
息を飲んだまま、真田は無意識にズボンを脱ぎ捨てて、跡部に圧し掛かっていった。
ぐい、と左右に足を大きく開かせ腰を割り入れると、凶悪なまでに勃起しきった自分のペニスを震える手で跡部のアナルに押しつける。
「いいぜ……来いよ…」
跡部の掠れた甘い声に最後の箍も外れた。
「……くッッ!」
次の瞬間、一気に真田は腰を推し進めた。
ずうん………と、重いが甘くめくるめく快感が押し寄せてきて、跡部は思わず固く目を閉じた。
--------気持ちがいい。
快感の源を探り当てられ、そこを思う存分に掻き回されるような感覚。
下半身が熱く蕩け、そこを更に突かれてそのたびに目の前が真っ白になるほどの衝撃が突き抜ける。
「あ、あッ……んくッ……さ、なだッッ…はっ、も、もっと、来いッ、よ……ッッ!」
真田の太い腰に足を絡め、せがむように腰を自分からも動かして誘うと、真田が跡部の首を抱き込むようにしながら、激しく腰を動かしはじめた。
「うぁッッ………あ、あ、あッッ、はッ……んッッぁッッ!」
この前はこんなに声など出さなかったように思うのだが。
前より淫乱度が増したのだろうか。
などと少し羞恥心が湧くものの、やはり圧倒的な快感の前にはそんなものは吹き飛んでしまう。
それよりも、ぐっと体内不覚までめりこんでくる太い肉棒の感覚が、跡部の脳を溶かしてくる。
ずっずっと突き上げられ、奥深くまで埋め込まれたかと思うと、粘膜を巻き付けながら引き抜かれるその感覚がたまらない。
「さ、なだッ……あ、くそッ………も、もっとッッッ!」
太い容積が引き抜かれた喪失感にたまらず声を上げると、間髪を入れず熱い怒張がめりこんでくる。
感じる部分を雁首で擦られて、全身が戦慄き、ソファの上で跡部はのたうち回った。
「あ、くッ……も、…もっ、だめ、だッッ!」
全身の血がざぁっと退いていくような気がした。
ぐり、っと内部を抉られた途端に、跡部の身体は陸に上がった魚のように激しく跳ねた。
「…………ッッッ!」
息ができなくて、目の前がすっと暗くなるような気がした。
自分の身体の中の血が、全て外に噴出したような感じだった。
と、同時にどくん、と腹の奥深くに熱い迸りを感じる。
「跡部……ッッ」
真田の掠れた声が、耳にダイレクトに響いてくる。
ぐったりと力を抜いて、跡部はソファに身体を鎮めた。
第2部。7人目その3。
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