次の日から数日、ツナはまた真面目な落ちこぼれ中学生生活を送った。
学校ではいつものように授業中にぼーっとして先生に注意されたり、山本や獄寺と何気ない事を話したりして笑ったり、平和な生活を送っている。
が、また次の休日になったら誰かと…?
そう思うと、落ち着かない。
幸い、笹川は先日の出来事は修行の一環だと思いこんでいるようで、その点で後腐れが無く変な関係にも気まずい関係にもならずにすんだ。
しかし、他の守護者達とはどうだろうか。
それを考えると、ツナは自信が無かった。
更に言えば、気が重かった。
例えば、毎日仲良くしてくれている山本や獄寺。
この二人とも………、と思うと、恥ずかしいやら不安やら、考えれば考えるほど、心の中がぐちゃぐちゃに混乱してくる。
あー……、こういうの考えるのって、オレ苦手だから…ダメダメ。
どっちにしろ、リボーンがやんなくちゃだめだと言うんだったら、さっさとすませちゃった方がいいや。
それにしても次は誰なんだろう。
――やだなぁ…。
などと悶々として考えているうちに、その週も過ぎ、金曜日が終わってしまった。
「ツっくん、お母さん、明日朝からお出かけするから、お留守番よろしくね?」
金曜日の夜、明日のことが気がかりで押し黙って夕食を食べていると、奈々がいつもの明るい声で話しかけてきた。
「ご飯は用意しておくから、適当に食べてね」
「あ、うん…」
ちらりと、傍らのリボーンを見る。
リボーンはいつものポーカーフェイスで夕飯を食べていた。
…明日はどうするんだろう。
ベッドに入ってもそのことが気になってよく眠れない。
うとうとと軽い眠りに入ってすぐに、次の日の朝が来てしまった。
「起きろ、ツナ」
よく眠れなかったせいでぼんやりとしている所をリボーンに叩き起こされ、
「うわ…ちょ、ちょっと待ってよー…」
しぶしぶ起きあがる。
「ツナ、今日はこの部屋でやるからな」
「えー……ここで…?」
と思わず抗議したが、リボーンの言う事に逆らってもどうせリボーンの言う通りに事が運んでしまうのだ。
そうそうにツナはあきらめた。
「…うん、分かった………で、……だれ?」
部屋で、となると、身近な相手だろうか。
この部屋に呼んで大丈夫な相手。
たとえば獄寺とか、山本とか……。
不安と緊張で身体が震える。
「こいつだ」
しかし、リボーンが指差したのは、リボーンと共に部屋に入ってきていたランボだった。
「えー!ラ、ランボ!?」
「そうだ」
「って、子供じゃん……ど、どうするの?」
いくらなんでも五歳児にそういう事が可能だとも思われないし、何より犯罪になってしまう。
恐る恐る問い掛けると、リボーンが肩を竦めた。
「十年バズーカを使うに決まってるじゃねーか」
「う、うん、そうだよね、どう考えても無理だもんね…」
「というわけで、リミットは5分だ、ツナ。5分の間にランボをイかせなくちゃなんねーぞ」
「えっ!そ、そんなー…」
まぁ相手をイかせるという事に関しては、笹川で一回経験したから、なんとかうまく誤魔化せばできそうではあるが、5分以内、と言われると……。
ツナは思わず抗議した。
「ていうかさぁ、ランボに説明なんかしてたら5分経っちゃうよ」
「説明なんざしてる暇はねーぞ。十年バズーカでランボが入れ替わったらすぐに襲って射精させるんだ」
(うわぁ、この人無理な事平気で言うし…)
「そのためにはツナ、ランボが入れ替わった時点でお前は用意万端じゃねぇと駄目だぞ」
ほら、服脱いで自分で尻を解せ、とチューブ入りのクリームを放り投げられる。
ツナは慌てて受け取った。
「…そんな強姦するみたいな…」
「みたいじゃなくて強姦だ」
思いきり断言されて、ツナは、はぁ、と俯いた。
まさか自分が誰かを無理矢理襲うような羽目になるとは……。
これもマフィアのドンの業なのか?
「はぁ……」
「ほら、早く解せ」
「はいはい、分かりましたよ」
しおしおとベッドから起きあがる。
「服は全部脱げよ」
「え、リボーンの前で?」
「今更だろうが。オレがいねーと、ランボが暴れた時に困るだろ」
「そ、そうだね」
(うわぁ、見てんの……?)
ますます挫けてきた。
しかし、リボーンに逆らうような元気もないし、今更逆らうような気力もない。
ツナは溜息を吐いて、パジャマを脱いだ。
チューブの蓋を取り、クリームを押しだす。
人差し指にたっぷりとつけて、その指を自分のアナルへと持っていく。
(へ、変態…我ながら変態……)
と思いながらも、とにかく5分以内に、と言われるとそればかり気になる。
5分以内に射精させるには、とにかくすぐに突っ込んでもらわないと…と、ツナは人差し指をアナルにつぷりと埋め込んで括約筋を揉みほぐした。
「はぁ……」
(なんでこういう事を、もっとどうせならこう…ラブラブに………って、恋人でも好きでもなんでもないのに何考えてんの、オレ)
頭をブンブンと振って、更に揉みほぐす。
「うわぁ、ツナ、裸だ。お風呂、お風呂?」
リボーンが連れてきた時は寝ぼけていたランボがすっかり目が覚めたらしく、ツナを見て目を輝かせてきた。
「オレっちもお風呂行く!」
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