「うわぁっ…。ザンザスのってすごい……」
間近にザンザスのペニスを見た綱吉が驚愕の声を上げた。
「なんか大人のイタリア人って感じだね…」
「ぶはっ、なんだそりゃ。そのまんまじゃねぇか、綱吉」
「え、う、うん…そうだけどさ……」
綱吉がもごもごと口籠もる。
「へぇー…やっぱ外人さんのは違うなー。オレも自分のは悪くねーとか思ってたけど、アンタにはまるっきり負けるのなー」
「ハッ、くだらねぇ事で比べてもしょうがねぇだろ。それより、男同士でどうやるかだが…」
「うんうんっ!……って、こんなおっきくて太いやつ、………入るの?」
綱吉が、ザンザスの猛々しく怒張してえらの張った大きな亀頭をまじまじと眺め、それから目線を移して鮮紅色の内壁を晒して濡れ光るスクアーロのアナルを見た。
「裂けそう……」
「コイツの尻はいくらでも広がるから大丈夫だ。見てろ」
そう言うとザンザスはおもむろにスクアーロの尻を掴んだ。
尻たぶを左右に割り広げると、ひくついて濡れたアナルに無造作に怒張を挿入する。
「─っっひぁァッ……あ゛ーッッ!!」
待ち望んだ刺激が後孔から内部を焼き尽くしてきて、スクアーロはたまらず背中を海老のように反り返らせて叫んだ。
実のところ、尻内が疼いてどうしようもなくて、スクアーロは半ば意識が朦朧としていた。
なので、自分の背後で3人がどのような会話を交わしていたかも気付いていない。
とにかく全身が震え、汗が噴き出し、疼きと痒みの綯い交ぜになった耐え難い刺激をどうにかしてくれ、と涙の溢れる頬をひたすらシーツに押しつけ、シーツの白い布を千切れるほどに掴んで耐えていたのだった。
そこに―――……痒くてたまらない部分を思う様抉られ掻き乱されて、溶けるような快感に目の前が真っ白になった。
尻孔から脳天まで電撃が突き抜け、表現しようのない悦楽に我を忘れる。
「あ゛ーッ、…ひ……ッッう゛あ゛ッッ……ボ、ボスッツ……い゛っっいいッッ!」
堅い灼熱の肉棒が突き込まれて、脳内が沸騰する。
尻を高く掲げてザンザスに突き出すように死て、スクアーロは恥も外聞もなく快感を貪った。
ぐっぐっとペニスが突き入ってくるたびに全身から汗が吹き出し、例えようのない快感に総毛立つ。
ザンザスとのセックスはいつも気持ちが良く好きではあったが、こんなに、気が狂いそうになるほど我を忘れた事はなかった。
余程強力な媚薬を使われたのか。
スクアーロは端正な顔をシーツに擦り付け、長くさらりとした銀髪を左右に激しく乱して身悶えた。
「すっげーんだな、スクアーロって…」
「さっきまであんなに嫌がってたのにね。スクアーロって……やらしいんだね…」
興味津々だった山本と綱吉の二人も、さすがに目を見開いて、スクアーロの痴態を見つめる。
「やらしくて、綺麗で最高にそそるなー……。オレも興奮しちまったのな…」
スクアーロの雪のように白く引き締まった形の良い尻と、その中心に容赦なくずぶずぶと押し入るザンザスの赤銅色の肉棒を眺めて、山本が上擦った声で呟いた。
「あんなに入っちゃうなんて……きっとすごく気持ちいいんだろうね。…スクアーロったらもう夢中だし…」
「ハッ、このカス鮫は快感に弱いからなっ。…ほら、もっと喘げ、ドカス!」
「……あ゛あ゛あ゛ッッ!!」
前立腺をぐりっと思いきり抉られて、快感が尾てい骨から脳髄へ突き抜ける。
スクアーロは瞬時背骨が折れるほどに背中を反り返らせ、喉を詰まらせ喘いだ。
「ボ、ボスッ…も、駄目だぁッッ……いくッッッッ!」
自分がどんな大きな声を上げているかなど、既に気にする余裕も何もない。
元々大きい声でいつも五月蠅いと言われているのだから、相当叫んでいるはずだが。
顎を仰け反らせ、顔を激しく振って、スクアーロは仄かに上気した全身を痙攣させながら再び射精した。
「…ちっ、早漏が…ッッ…」
小馬鹿にしたような声を出しながら、ザンザスが深々と突き刺した怒張を一気に引き抜く。
射精してぴくぴくと痙攣しているスクアーロの身体を乱暴に裏返し仰向けにして、ずぶり、と前からペニスを突き入れる。
「ひぁーっっ!!あっあっぁッッ!」
ベッドの上で跳ね上がるスクアーロを押さえつけ、両足をぐっと掴んで限界まで開かせる。
腰を叩き入れ、激しく前後に動かし始める。
「あぁぁッあっアッ、ボスっッッ…ボスッ、ボスッッッ!!」
息も絶え絶えに絶叫しながら、スクアーロもザンザスの動きに合わせて腰を動かす。
腰を淫靡にくねらせ、与えられた熱い欲望の楔を深く飲み込もうとする。
「貪欲な鮫だ…っ」
苦笑しながらザンザスが鋭い凶器を深々と突き入れる。
太く長い肉竿を根元までぐっと挿入したかと思うとすぐに引き抜く。
腸液でぬめぬめと濡れ光る陰茎を、湿った水音を響かせ、更に勢いを付けてスクアーロの体内へと埋め込む。
目を見開いたまま身動きも取れずひたすら見守る二人の少年の前で、卑猥な大人同士の性交を見せつけるようにザンザスが派手に動く。
「施しだ、受け取れっ!」
ペニスを一気に引き抜き、右手を添えてスクアーロの涙で濡れた顔に向かって勢い良く白濁を浴びせかけていく。
「うわっっ……ちょ、ちょっとすごくない、山本……」
「あ、あぁ…なんか、大人の世界だなー…刺激、強ぇなー…」
所謂顔射、というものを間近で見て、勿論そんなものを見るのは初めてな二人は瞬きをするのも忘れて、スクアーロの忘我の表情に濁った白い液体が容赦なくかかるのを眺めた。
涙で頬に貼り付いた艶やかな銀髪にも、震える白銀の長い睫にも、高い鼻梁にも白濁がかかり、ねっとりと滴って唇を濡らし、頬を伝っていく。
形の良い桃色の唇は濡れそぼって赤く染まり、半開きになった唇の端からは涎と白濁が混ざった液体が零れる。
白濁まみれの瞼は微かに震え、ゆっくりと開いた瞳は銀蒼に潤み、壮絶な色気を醸し出していた。
「ハッ…いい眺めだぜ。どうだ、綱吉。こんな風にカスの顔にかけるのも悪くねぇ。だが、普通は尻の中に出す方がいい」
ペニスをふるっと振って最後の一滴までスクアーロの顔にかけながら、ザンザスが軽く肩を竦めた。
射精を終えるとゆっくりと身体を退き、精液に濡れた自分の手をシーツに擦りつけながら、二人の少年に目を向ける。
「……山本、テメェ、ドカスの中に出してみたくねぇか?」
不意にザンザスが何気なくとんでもない事を言い出した。
「え、えぇっ、オレ……?……いいのか?」
山本が驚愕して、大声を出す。
「あぁ、ドカスに入れた媚薬は2回出したぐれぇじゃまだまだ我慢できねぇはずだ。…そうだろう、スクアーロ?」
全身を浸す射精の余韻と、顔にかけられた精液の匂いや味に陶然となっていたスクアーロは、ぼんやりとした頭の片隅で自分の名前が呼ばれたのを感じて、呆けたようにザンザスを見上げた。
身体中が、気持ちよくてどうにかなりそうで、それでいて、……尻の中が物足りない。
まだ駄目だ。
もっと欲しい。
折角掻き回され抉られて快感に浸っていられたのに、突如中断されてしまった。
中途半端に掻き回されただけに、治まっていた疼きが再び戻ってくると、先程よりも更に耐え難い痒みとなって、尻の中を熱くする。
駄目だ、まだ全然足りない。
足りないどころか、疼いて痒く爛れた粘膜を擦られただけに、よりいっそう飢餓感が強まってしまった。
ナカに欲しくて欲しくてたまらない。
気が狂いそうだ。
「どうだ、我慢できねぇんだろ、ドカス」
ザンザスの低い声が上から降ってきた。
生暖かい白濁に塗れた瞼を上げると、目頭から睫に粒となって溜まっていた白濁がつうっと睫を伝って目の中に入ってきて染み、スクアーロは数度瞬きをした。
「ボス……」
声が掠れてしわがれる。
「我慢、……できねぇ……駄目だぁ…あ、くっ………」
まだまだ気が狂いそうになるような飢えに、スクアーロは頷きながら呻いた。
「ドカス、次は山本だ。いいな?」
「山本……?だとぉ……?」
霞んだ目をぎゅっとつむっては開き、見上げると、山本がいいのか、というような表情で自分を覗き込んでいた。
「ドカス、やってもらいてぇなら、山本に強請ってみろ。どうなんだ?」
「ボ、ボス、は……?」
ぼんやりとした意識の中でも、さすがに自分が山本とセックスをする、という現実が、スクアーロの僅かな理性に訴えかけてくる。
山本とヤるとか、どう考えても想像もできない事ではないのか。
だいたいなんでそんな事になったのか。
ザンザスがいるのだから、ザンザスでいいではないか。
――とは思うものの、当のザンザスは山本とヤれと言っている。
立場的にスクアーロはザンザスに逆らえない。
それはザンザスが上司という事もあるし、なんと言ってもザンザスの全てを許容し受け入れているという事もある。
どんな理不尽なことを言われても、つい許してしまう。
そういう絶対的な基準がスクアーロの中にはある。
それにプラスして、如何ともしがたい疼きに侵された身体を持て余している現状とあっては、スクアーロはそれ以上ザンザスの言葉に逆らう事ができなかった。
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