「おら、山本に強請ってみろ。足を開いていやらしく誘ってみやがれ」
耳に入ってきたザンザスの言葉に、スクアーロは所々白濁に塗れた桃色の唇を舌で舐めて薄く開いた。
「や、まもと……、来い…」
「…スクアーロ!」
山本が一瞬黒い瞳を大きく見開いた。
「…い、いいのか?」
上ずった少年らしい声に似合わず、動作は素早かった。
カチャカチャとズボンのベルトを外し、他に人がいるのも気にせず――まぁ、そこが山本らしいと言えば山本らしいのだが――下着の中より既に十分に育ってはち切れんばかりになっている性器を取り出す。
「うわぁ…山本も、おっきいね…」
酔った綱吉が、山本のペニスを見て茶色の大きな瞳を更に大きくした。
「おんなじ年とは思えないや…」
「…ははっ、ツナはこれから大きくなるんだろ? まだ背も低いんだし、気にすることねーぜ? ってか、ホントはツナだってすごいんじゃねーの?」
「そ、そんな事ないって!…でも、それがスクアーロの中に入るんだねぇ…。なんか、すごいよ…山本…」
綱吉が感動したような声で言う。
「ハッ…、まぁ、初めての時はいちいち大げさなもんだ。…おい山本、好きにやってみろ。このドカスはもう媚薬でとろとろになってやがるからな」
「お、おうっ…じゃあ、遠慮無く…いただきます…」
挨拶をして、山本がスクアーロに覆い被さってきた。
スクアーロの、白く引き締まった太腿を両手でぐっと掴むと押し上げ、左右に大きく開かせる。
「すげー……見てるだけでイっちまうそうなのな…」
山本が掠れた声を上げた。
スクアーロの股間は、濡れそぼった銀色の茂みの中を掻き分けるようにして、明るい薄桃色のみずみずしい陰茎が育っており、その根元には上品に慎ましく膨らんだ二つの宝玉が可憐に揺れていた。
更にその下、寝室の間接照明に照らされて濡れ光るアナルは、先程ザンザスの巨大なモノを受け入れた後だけに、腸壁が見えるほどに解れ、きゅっと閉まってはひくっと緩み、鮮紅色のぬめぬめとした粘膜を垣間見せながら、山本を誘っていた。
「スクアーロ…行くぜ…?」
「ぅ…ァ、あ、あ、……あァっっ、ッくぅッッッ!」
ペニスの長さが世界で一番なのは、イタリア人と言われている。
日本人のそれはイタリア人よりは数センチ短い。
が、日本人のペニスは、勃起した時に堅いことで有名である。
――などというくだらない知識を、スクアーロは一瞬思い浮かべた。
まるで熱く焼けた鋼鉄の棒が柔らかな粘膜を引き裂くごとくに、山本のペニスが勢い良く押し入ってくる。
若いから、というのもあるのかも知れない。
火傷しそうな程に熱く、金属の棒であるかのように堅く、……それがぐぐっ、と容赦なく奥まで、柔らかく濡れた粘膜を掻き分けて入ってくる。
堅い切っ先が腸壁越しに前立腺を擦り上げてきて、スクアーロは一瞬目の前に極彩色の火花が散った。
「あ゛っっ、…くッッ、あ―ッ…あっ、ぁ――ッゔァァっッッ!」
断続的に悲鳴を上げながら、背中を瑞枝のように撓らせてベッドの上で身悶える。
「すげー……、な、んていうかっ、…も、スクアーロっ、…」
山本が感激したように声を上げながら、スクアーロの身体をぎゅっと抱き締めてきた。
「ん゛――ッッ…!」
「ごめん、なんか、駄目っぽい!」
切羽詰まった声を出しながら、本能の赴くままに激しくピストン運動を始める。
「うあ゛っ、あぁぁッッ……死、死ぬッッッッ!!」
ベッドがぎしぎしと軋み、目の前に火花がぱっぱっと散る。
息も吐けない程に揺さぶられ、疼いて疼いて痒くて堪らない内部を思うさま抉られ、気持ち良さに意識が飛びそうになる。
飛びそうになるところをしかし、山本の凶器が素早くまた体内を抉ってきて、スクアーロは正気に戻される。
戻されたと思うまもなくすぐに脳の細胞が爆発して、溶ける程に名状しがたい快感が尾てい骨から背骨を瞬時に走り抜ける。
脳髄に何千本の快感という心地良い針が突き刺さってくる。
スクアーロはもう、今自分を犯している人間が、自分より8歳も下の「刀小僧」である、などと言うことも忘れるほどに無意識に、自分も山本の首に両手をかけ、動きを合わせた。
淫靡に腰をくねらせ、半開きにした唇から涎を垂らし目を固く閉じ、山本にしがみついて結合部分を深くしては、前立腺に当たるように自ら激しく動いて、ひたすら貪欲に快楽を貪る。
「えー、なんかも−……、すごいよザンザス、目の前でこんなの見られるなんて…。…うん、AVとかで見た事はあるけど…でも、実際ってすごいね…」
酔った顔を更に赤く火照らせて、綱吉がうっとりと呟いた。
「ハッ、テメェの見てるAVなんざたいした内容じゃねぇんだろうがな。……いや、日本のやつはすげぇとも聞くか。綱吉、テメェ意外とマニアックなんじゃねぇのか? 最初から男同士が見てぇとかな、考えてみたら、顔に似合わずすげぇことを言うしな。さすがオレが認めた次期ボンゴレのボスだけはあるってか? ぷはっっ!」
ザンザスが機嫌良さそうに笑った。
「えー、でもさぁ、ホントすごいよね、スクアーロって。そりゃまぁ山本もすごいけど、山本ってのは元々、……うん、ちょっとプレイボーイっぽい所あるし。学校でも女の子にモテモテだし、なんでもそつなくこなすって感じはするんだけど。…でもスクアーロがこんなに色っぽくていやらしいなんて、ホント、ザンザスってうらやましいかも……」
「ん? まぁな。……テメェも山本の次に、どうする…、やってみるか?」
「え、そ、そうだね。……って、いいの…?オレ、できるかな…?」
「テメェはボンゴレ10代目だろうが。ンな事ぐらいで臆してんじゃねぇ。マフィアのボスってのは自分に自信がなけりゃやっていけねぇぞ?」
「う、うん…そうなんだけど…」
「あ、く……ひっっ…イ、イイっ、あ、あ、ぁぁあ゛ッッッッ!」
「スクアーロ……スクアーロっっ、すっげー、あ、も、…駄目だっ!」
山本が切羽詰まった声を上げ、ひときわ激しく腰を打ち付けたかと思うと、根元まで深々とペニスをスクアーロの中に挿入して、そこで身体をぶるぶると震わせた。
「う………っ」
前立腺を押し上げながら、大量の白濁を一気にスクアーロの腸内へ流し込んでいく。
「う……ぅ……」
数度吐き出し、全身を震わせて、射精の快感に耐える。
スクアーロもほぼ同時に三度目の射精を迎えていた。
「ふーー………すげー、なんかもー……天国…。スクアーロ…、すげー好き…」
感極まった声を出して、山本がぐったりとしたスクアーロの頬に唇を押し当てる。
「アンタってすげーのな。ホント可愛い…」
感動したまま更にスクアーロの頬から鼻の頭、唇へと口付けを繰り返していく。
「おい山本、綱吉がやりてぇそうだ。代わってやれ」
感極まった山本とは対照的に、ザンザスはソファに悠揚迫らざる様子で座ったまま平然としていた。
「んー……、了解。…あー…気持ち良かったっていうか…すげーのな…」
山本がゆっくりと腰を引く。
「ゔぅッッ…」
ずるりと腸壁を擦るようにペニスを抜かれて、スクアーロは眉を顰めながら瞑っていた目を開いた。
霞んだ視界に、山本が自分の身体の上から退いていく影が映る。
「…ん゛…ふぅ……」
全身が熱く気怠く、下半身がどこかに飛んでいってしまったように蕩けている。
じんじんと脳の全てを痺れさせるような悦楽に、もう恥とか羞恥とか、そういうものも全て吹っ飛んでしまった。
でも、……まだ足りない。
既に全身が蕩けて火照り、熱い湯に浸かったようになっていたが、それでも下半身は――特に今山本が擦っていった部分は、もっともっと、まだちょっと足りない、と訴えている。
欲しい。
何でもいい。
もっと、擦って欲しい。
後少し。
少しだからこそ、更に我慢が利かない。
「山本、なんかすごかったよ、もう…。山本の新しい面を見たみたいだった…」
綱吉が興奮して山本に話しかける。
「あ、うん…オレも。……なんか自分の知らない面見た感じだったのな。ホントすげーよ、スクアーロって。ツナも頑張れよ?」
「う、うん……自信ないけど…」
「おい、綱吉。とにかく実践あるのみだ。気張ってやれや」
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